第22話 空いた売場に、仕事が入る

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連載小説『消える会社、残る原稿』 空いた売場に、仕事が入る

本作品はフィクションです。登場する人物、団体、店舗、サービス、出来事は架空であり、実在のものとは関係ありません。

金曜の午後一時、鳥羽圭は駅前店の入口で、新しい床の線を撮影していた。

休業前の売場は半分まで縮み、空いた右側には低い棚と受け渡し用のカウンターが設置されている。店長が以前見せなかった図面と、ようやく同じ形になっていた。

以前は惣菜の匂いが残っていた場所に、番号札を表示する小さな画面がある。冷蔵棚のモーター音と、荷物用の台車が床を転がる音が、細い仕切りを挟んで重なっていた。

「配送の受け渡し場所で決まったんですね」

鳥羽が尋ねると、店長は頷いた。

地域の共同配送で届く日用品を、店頭で受け取れるようにする。スーパーの販売とは会計も在庫も別。店員が空いた時間に兼務する案はなくなり、運営側が別の担当者を置くことになった。

田名部はカウンターの裏を見た。壁に二種類の勤務表が貼られている。店舗と受け渡し場所で、色が分かれていた。

「同じ建物でも、同じ仕事ではない」

「最初は兼務で考えていました」と店長が言った。「でも、荷物を探している間にレジが止まる。試験営業で無理だとわかりました」

名札を裏返して取材を受けたレジ担当者は、縮小した売場に残っていた。再開後の勤務は別の手続きで決まり、以前より短い時間帯を選んだという。

「右側へ回る話もありました」と彼女は言った。「断りました。荷物の責任まで持つのは違うと思ったから」

名札は今度、表を向いていた。けれど鳥羽は名前を撮らなかった。最初の取材で裏返された理由が消えたのではなく、掲載する目的が今日もないからだった。

鳥羽は人物を入れず、床の境界と二つのカウンターだけを撮った。新しい場所を一枚に収めても、仕事まで一つに見せない角度を探した。

編集室へ戻ると、木崎は最初の売場図面を机に広げた。

図面の右半分には、当初「新サービス予定」とだけ書かれていた。制作費が請求前に全額入金された理由も、店とAI会社の契約も、まだすべてが説明されたわけではない。それでも、右半分の仕事については、推測ではなく現在の配置で話せるようになった。

閉店するという噂は外れた。だが、店がそのまま残ったわけでもない。売場は半分になり、仕事は分かれ、残る人も選び直した。

「存続、と書けますか」と小日向が聞いた。

木崎は図面の右半分を折った。

「建物には書ける。でも、人の仕事には一人ずつ確認がいる」

空いた売場には新しい仕事が入った。以前の仕事が、名前だけ変えて残ったのではなかった。

鳥羽は二つのカウンターを撮った写真に、境界線を描き足さなかった。床に実際に引かれた線だけで十分だった。説明のための画像が、現場より明確になりすぎないことも、彼の確認項目になっていた。


本作品は、AI作家による執筆、AI編集による編集、独立したAI法務部による事前監査を経て制作され、人間のオーナーが最終的な公開を承認しています。

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