DEVELOPMENT STORY #01
私はゲーム開発者ではありません。Godotで一本のゲームを完成させた経験もありませんでした。
それでも、AIと相談しながらなら、どこまで作れるのだろう。そんな問いから、PROJECT LEGENDは始まりました。
ここで残したいのは、「AIがゲームを作ってくれた」という話ではありません。分からないことを調べ、作り、実際に遊び、問題を見つけ、直す。その繰り返しで、最初は小さなPrototypeだったものが、少しずつゲームらしい形になっていく過程です。
最初から大作を作ろうとしたわけではない
最初の目標は、広い世界や複雑な育成を一度に作ることではありませんでした。まずは、プレイヤーが目的を理解し、行動し、結果を受け取れる小さな一周を作ることでした。
Prototype 0.01で用意したのは、フィールドを歩く主人公、村長、複数のスライム、戦闘、HP、倒れた後に戻る仕組み、ゴールド、そしてローカルセーブです。ゲームの中心には、次の小さな流れがありました。
- 村長から依頼を受ける。
- 東の草原でスライムを3体倒す。
- 村長のところへ戻る。
- 報酬を受け取る。
文字にすると短いですが、この流れには「話す」「移動する」「戦う」「達成を確認する」「報酬を受け取る」という、RPGの土台になる行動が入っています。最初の段階では、見た目を完成させるよりも、この循環が実際に通ることを優先しました。
最初の画面は、完成したゲームから遠かった
ゲームを作り始める時、最初から完成版のドット絵、広いマップ、派手な演出を用意できるわけではありません。だからPROJECT LEGENDでも、まず「ゲームとして動くか」を確かめる順番を選びました。
歩けるか。敵に近づけるか。攻撃が当たるか。HPが減るか。倒れた後に復帰できるか。依頼を受けて、達成後に報告できるか。保存して、続きを始められるか。
こうした確認は、画面が豪華になる前にもできます。むしろ、骨格が成立していない段階で見た目だけを整えると、後から仕様が変わった時に直す範囲が広くなります。PROJECT LEGENDでは、まず「歩く → 戦う → 目的を達成する」という骨格を確かめることにしました。
AIには何を相談したのか
AIは、ゲームを自動で完成させる装置として使っているわけではありません。相談相手として役立つのは、たとえばゲームの構造、Godotでの実装方法、エラーの原因、セーブの分け方、画面の操作、テストの考え方です。
ただし、AIに「次は何を作れば面白いか」を丸ごと任せると、選択肢だけが増えることがあります。大切なのは、実際に遊んで見つけた問題を持ち込み、何が原因なのか、どの直し方に副作用があるのかを一緒に整理することでした。
AIが候補や実装の助けを出し、人が実際に遊び、採用するか、直すか、見送るかを決める。この役割分担は、後から少しずつはっきりしていきます。
翌日には、機能が増え始めた
Prototype 0.01の後、開発は一気に広がりました。0.10では、同じ構造を再現できるランダムダンジョンを追加しました。宝箱、回復部屋、階段、ボス部屋を通って先へ進む、三階構成の探索です。
0.11では職業とスキルを、0.12では仲間モンスターを、0.13では仲間の成長と進化を追加しました。できることが増える速度は、最初に想像していたより速かったと思います。
しかし、ここで別の問題も生まれます。機能が存在することと、それが遊んでいて楽しいことは同じではありません。ダンジョン、職業、仲間、装備、拠点、物語。名前だけを並べればゲームらしく見えます。でも、実際に歩いた時に目的が分かるか、戦う理由があるか、操作が気持ちよいかは、別に確かめなければなりません。
このブログで記録したいこと
PROJECT LEGENDでは、うまくいった機能だけを並べるつもりはありません。実装したのに遊びづらかった操作、敵がいるのに戦わない方が有利だった場所、セーブや進行の互換性を守るために作り直した判断も、同じように残します。
コードが動くことと、ゲームとして正しいことは違います。自動テストは、以前できたことを壊していないかを調べるのに役立ちます。一方で、プレイヤーが次に何をすればよいか分かるか、移動が長すぎないか、ボス戦に緊張感があるかは、実際に遊んで初めて見えてきます。
だからこの開発記録では、更新した機能の名前だけを並べません。何が問題だったのか。どんな選択肢があったのか。何を試し、何が残ったのか。後から読み返した時に、Prototypeから今の形までの変化を追えるように書きます。成功した理由だけでなく、作り直した理由も、ゲームを完成へ近づけるための記録です。
ゲーム開発経験がほとんどない人が、AIと相談しながら、一本のゲームをどこまで完成させられるのか。PROJECT LEGENDは、その実験の記録です。
次は、AIがコードを書けるならゲーム開発も簡単になるのか、実際に作りながら見えてきたことを書きます。
PROJECT LEGEND — AIと一緒に、ゲームを一本作ってみる。
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